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ハイチでは、暗殺された大統領が解任を決定していた暫定首相が政府の職務を担っていますが、議会は別の大統領と首相を任命していて、権力の引き渡しを迫っています。今後、選挙を行って合法的な政府を確立すること自体が非常に困難に見えます。
 暗殺事件については、不審な点があまりにも多いですが、主犯らしき人物は特定されました。「殺害ではなく拉致が目的」云々は、逮捕された実行犯の中の米国人の供述ですが、刑を軽くすることが目的で言っているのでしょう。この米国人は、「自分には外交特権がある」等、明らかに虚偽の供述をしていますが、いずれも刑を逃れるための弁明でしょう。
 フロリダでベネズエラ人が経営している警備会社が実行犯28人を雇ったとされています。このベネズエラ人経営者自身は主犯ではなく、この警備会社に28人の人材派遣を依頼したハイチ人、クリスティアン・エマニュエル・サノンが主犯である、というのがハイチの国家警察の主張です。
 このサノンという人物は、フロリダ州に20年以上住んでいるハイチ人です。医師と名乗っていますが、医師免許はありません。ヘルスケアなどの事業を展開していましたが、2013年に破産しています。
 このサノンという人物の目的は、自分が大統領になることで、実行犯28人とともにプライベート・ジェット機でハイチ入りしていたとされています。実行犯の供述に基づいて、ハイチで逮捕されました。
 やはり不審な点が多く、荒唐無稽な話で、鵜呑みにするのはむずかしい話ですが、今のところはこれがハイチ国家警察の公式見解です。

https://www.nytimes.com/2021/07/11/world/haiti-arrests-florida-doctor-moise.html
コロンビア系の傭兵の所属先が、マイアミ拠点のセキュリティ会社という点が気になります。この記事の私なりのポイントは「大統領府」です。元々の目的は大統領を拉致し、大統領府へ連行するとした情報があったのであれば、クーデターが考えられ、犯行の首謀者が他にいることが考えられます。

ハイチの大統領府(大統領宮殿とも言われる施設)は、2010年の大震災で崩壊しました。その後、モイーズ大統領によって再建が宣言されたようですが、情報が少なく、また画像情報として出てくる建物も、崩壊前の旧大統領府が多いです。国民の多くが貧しい暮らしをしている中で、この大統領府は異彩を放つ、贅を尽くした存在でした。

国連の治安維持部隊がハイチから引きあげて以降、治安がさらに悪化したとみられ、誘拐事件も横行していたとのことです。大統領を狙った「拉致」という点からも、政治的な動きが絡んだ犯行だと考えてよいのではないでしょうか。
ちょうど週末にポッドキャストで聴きました。英語ですが、よろしければ。

https://www.nytimes.com/2021/07/09/podcasts/the-daily/haiti-president-assassinated.html
大統領を拉致してどうするつもりだったんだろう?大統領を自宅で拉致して大統領府に連れていくって、出勤拒否でもしていたのかな?