[8日 ロイター] - 米保健当局者は8日、国内で新型コロナウイルス感染者数が前週比約11%増加し、その大半がワクチン未接種者だったと発表した。米国ではインドで最初に確認された感染力の強い変異株「デルタ」が主流となっている。

米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー​所長は、ここ数日で確認されたコロナ感染者の約93%が、ワクチン接種率40%以下の郡だったと指摘。さらに、ここ数カ月の暫定データは、新型コロナ感染症による死者の99.5%がワクチン未接種者だったことを示唆しているとし、「ワクチン接種率が低い地域では、感染者数と入院者数が増加している」と述べた。

米ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官を務めるジェフ・ザイエンツ氏はデルタ株について、若年層が感染した場合、他の変異株に比べ重症化する可能性があるとの研究を踏まえ、若者の間でのデルタ株感染に懸念を表明した。