2021/7/8

【解説】4度目の緊急事態。五輪「無観客」が不可避な理由

NewsPicks 副編集長(サイエンス担当)/ 科学ジャーナリスト
4度目の緊急事態──。
感染が再拡大している東京都を対象に、緊急事態宣言が、7月12日から8月22日まで発令される見通しとなった。7月7日夕、複数の主要メディアが一斉に報じた。
注目されるのは、約2週間後に迫った東京五輪だ。焦点は観客の扱いだろう。
参考にすべき大規模イベントがある。有観客で行われているサッカーの欧州選手権(ユーロ2020)だ。自国チームの応援で観戦旅行に出かけた人々から、感染が再拡大しているのだ。
果たして五輪はどうすべきか。
欧州の事例を整理して解説する。
INDEX
  • 英国からスコットランドに波及
  • リバウンドしたフィンランド
  • 大会主催者への批判
  • 懸念はワクチン接種率と変異株
  • 開催自体が「矛盾したメッセージ」に
  • 大会後のコロナ対策に影響も