【解説】4度目の緊急事態。五輪「無観客」が不可避な理由
- 英国からスコットランドに波及
- リバウンドしたフィンランド
- 大会主催者への批判
- 懸念はワクチン接種率と変異株
- 開催自体が「矛盾したメッセージ」に
- 大会後のコロナ対策に影響も
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「緊急事態宣言下でも五輪は開催できる」。批判を浴びたIOCのトーマス・バッハ会長の言葉が現実になりそうです。
近く、観客の扱いについても結論が出るとみられますが、一つの参考事例として、開催中の欧州のサッカー選手権(ユーロ2020)による感染拡大についてまとめました。
フィンランドや欧州全体の新規陽性者数の推移を見ると、ユーロ2020の主催者への批判が出ていることもむべなるかなと思います。
後半で登場する、原田隆之・筑波大学教授の「五輪の開催自体が矛盾したメッセージになる」という指摘には心から同意します。
スポーツの祭典を開き、世界から選手や関係者を集めながら、開催地の住民には外出自粛を求める。これ以上の矛盾はそうそうないのではないでしょうか。
こうやって既成事実化していき、無観客になるのか。一般無観客の中で招待客集めてたら批判の的なので、スポンサーも自粛の方向に向かいそう。
ただ、ワクチンが抑えるのを期待されていた重症者は減っている。この記事内でEURO2020観戦により感染者激増とされるフィンランドの例でも、見てみると現在の入院患者は44名、重症者は7名。
https://thl.fi/en/web/infectious-diseases-and-vaccinations/what-s-new/coronavirus-covid-19-latest-updates/situation-update-on-coronavirus
フィンランドはこれをもってロックダウンには向かわないだろうし、EUROも決勝まで観客入れる気がする。そして日本は無観客。事実は事実として不変でも、どの事実をどう解釈してどんな行動を起こすかに政権ひいては国民のリスク許容度が出る。
政府やJOCが有観客にこだわる大きな理由はスポンサー企業の招待枠の存在だろうが、中途半端に有観客にするよりも、一律に「無観客やむなし」とする方が、断りやすいはずだ。意地汚く中途半端に有観客にすると、スポンサー企業の製品に不買運動が起こる可能性もある(推奨はしませんが)。
観客はバッハさんだけでいい。バカは風邪を引かないらしいから安心安全だ。
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