[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で任天堂が反落。家庭用ゲーム機「スイッチ」の新モデルを10月8日に発売すると6日に発表したが、材料出尽くしから利益確定売りが先行した。市場では、事前の観測報道では性能アップが伝えられたが「マイナーチェンジにとどまった」(国内証券)との受け止めも聞かれる。

新型では7インチの有機ELディスプレーを搭載し、希望小売価格は3万7980円。年末商戦に向け需要喚起を図る。

もっとも、採算性の向上を見込む声もある。一般的にゲーム機のハードの立ち上げ時には採算が悪く業績にネガティブになりがちだが、エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは「コストがほとんど変わらないとみられる上に値上げしており、発売当初から利益が出る方向の値段設定の商品になった」と指摘する。

安田氏は「想定以上の値上げだが、外観変更で違いがわかりやすい」として、スイッチの販売ペースの現状維持は十分できるのではないかとみている。