公的年金、黒字37兆円 株高で過去最大―20年度
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注目のコメント
GPIFは外国株式と国内株式に資金全体の半分を割り当てる方針を取っていますから、株価が上がれば運用益も上がります。運用益37兆円といえば年間の保険料収入に相当する金額でご同慶の至りではありますが、年間の給付が50兆円を超えるなか、37兆円の運用益を含めて186兆円の運用残高は、収支のバランスを取る程度の意味合いしかありません。日本の年金は現役世代が負担する年金保険料(+税金)を右から左に流す仕組みなので、そちらの収支の方が問題です。
GPIFが大きな運用損を出した時も同じようにコメントしましたが、個人が確定拠出年金の運用をするのと違い、運用損益が将来の年金支給額に与える影響は、微々たるものにとどまります (^^;黒サイドはろくに報じないですね。
赤サイドになったら、直ちに「◯◯兆円の赤字!責任問題も」とか報じるんでしょうね。それに野党も乗っかって、国会でフリップ出しながらアホな論説が繰り広げられる、と。少し前の資料です。
https://www.mhlw.go.jp/content/12501000/000536909.pdf
歳入が皆んなが給料から引かれている年金の総額、歳出が65歳以上に支払われている年金の総額です。
令和元年は入りの方が出より多く、国の財政からお金を回すことはなかったということです。
足りない場合は、税金や積立金から年金に回し補填するという仕組みです。
それで今回の運用益が出た部分は、2ページ目の年金積立金が株高で利益が出たということです。
多分貢献度の多くの所は、外国株特に米株だと思いますよ。
それと、もちろん決算ですから、時価評価しての評価益と考えてもらった方がいいでしょう。
ということで、皆んなの年金で取られているお金は、年金をもらっている人に回っているということですので、自分の年金の運用部分が儲かって増えているということではないですから、誤解のなきように。
勿論、個人年金やiDecoなどで運用している方は、別です。
それとこのままだと将来公的年金が破綻するなどという識者やコメンテイターがいますが、少なくとも現在の年金の決算書が正しければ、そういったことは考えにくいでね。
これからは、誰もが年金のシステムを知っていることもそうですが、決算書が読めるということも必要ですよ。