オムロンが半導体・MEMS事業をミネベアミツミに譲渡、滋賀県野洲市の関連工場も
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注目のコメント
創業者立石一真が1959年に制定した社憲「われわれの働きでわれわれの生活を向上しよりよい社会をつくりましょう」が、事業の入れ替えとなって現れているようにも思えます。
グローバル企業では、事業のポートフォリオは躊躇なく入れ替えています。そうしないと、変化についていけないからです。
不採算事業だから売却するというような、ネガティブな売却ではないですね。未来のあるべき姿に向かっての変革のための売却で、売却される方も、強みを発揮できる企業の傘下に入った方が、幸せだと言えるものでしょう。
日立が見事にそれをやり遂げました。
10年かけて重電からIT企業へと変身しましたが、やっと土台ができたのに過ぎないと気を引き締めています。
オムロンにはイノベーション推進本部が設置されています。
未来を起点に社会をデザインするというオムロンの事業ポートフォリオの入れ替えは、まだまだ始まったばかりでしょう。
10年仕事の舵を取るのは、創業家一族ではなく、49歳の若さで社長となった山田義仁氏、今年11年目となり、事業継承も囁かれる時期です。
今後もポートフォリオの入れ替えは進むのでしょうが、大胆な入れ替えができるかどうかも、きっとそういう時期が訪れそうです。マンネリ化してきた事業は、高い値段が付いているうちにキッパリと売り抜けて、売却で得たお金を使って、新しいことをどんどん始めて行った方が良いと思います。マンネリ化した事業を買った会社にとっては、新しいことスタートすることになるので、事業の売買は悪いことではないと思います。