滴滴、初日は伸び悩む-中国企業の米IPOでは過去2番目の規模
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Didiはソフトバンクのビジョンファンドが立ち上がる前に孫さんの後継者候補だったニケシュ・アローラが強力に推進していたライドシェアの有望銘柄。先日SPAC上場したGrabやインドのOlaへの投資がUberの前に行われてきた時点でなかなかの先見の明。
投資家への上場説明が通常1週間以上実施されるものの、3日で上場というスピード感あるプロセス。しかもリモートである現状とアジアの時差を活用して昼夜問わず実施。
ある中国の雨の日、ホテルのフロントの従業員に配車を依頼。なぜ現地ではUberはつかまりにくいのか聞いたところ、Didiは電波的に優遇され配車に微差が生じると即答されたのは今でもよく覚えている。実態はわからないものの、当面Didiが中国を代表する企業であり続けることは間違いないだろう。大成功IPOと評すべきだろう。未上場バリュー62ビリオンから30%ジャンプの堂々8兆円企業の誕生、西のUber9.5兆円と互角。直前に国家当局の介入行政でアントの悪夢再び、という観測もあったが杞憂に終わり関係者は大満足といったところだろう。
2021年の上半期、何だかんだと30社近い中国企業が米国でのIPOで76億ドルもの資金を調達しました。米中の経済的緊張が続いていることに加え、中国企業の財務諸表の監査の質に対する米国の懸念があるにもかかわらず、です。
ちなみにDIDIの株主構成はSBGがDidiの最大の投資家であり、20.2%の株式を保有し、テンセント社は6.4%、ウーバー社は12%、CEOのチェン氏が6.5%の株式を保有する一方で、ハイテク企業の間で人気が高まっているDual class stockの株式構造により、チェン氏が35.5%の議決権を持つことになります。