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太平洋への英空母派遣歓迎 茂木氏、中国を念頭

共同通信
【マテーラ共同】茂木敏充外相はイタリア南部マテーラで29日午後(日本時間同)、英国のラーブ外相と会談...
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「クイーン・エリザベス」は最新鋭戦闘機F-35Bを18機搭載していますが、艦載機が不足する英軍機は8機を搭載するのみで、10機は米海兵隊の機体です。また、1700名あまりの乗組員のうち、250名は米海兵隊員です。こうした状況を見ても、米国と英国の海軍の運用が一体化していることがわかります。
欧州各国は、インド太平洋における米中の競争・対立から新しい国際秩序が生まれるのではないかと考えています。ドイツ外相が雑誌に寄稿した文章の中で、「欧州はインド太平洋でもっと積極的になるべきだ。さもなければ他国が未来のルールを作ってしまうことになる」と述べているのは象徴的です。そのためにドイツが派遣したのは海軍のフリゲート1隻で、軍事バランスにほとんど影響を与えませんが、そこにプレゼンスを示すことが重要なのです。海軍が戦略的軍種と言われる所以です。
しかし、各国ごとに思惑が異なり、フランスも海軍艦艇をアジア太平洋に派遣していますが、フランス外務省は、事前にフランス艦隊のアジアでの行動計画を中国に通報し、機微な海域は通らないと言っています。フランスにとっては、アジア太平洋地域が不安定化すれば、南太平洋のフランスの海外領土等にも影響が及ぶと考え、地域が不安定化させないことを目的として軍事プレゼンスを示しているのだと考えられます。
独仏に比べると、EUを離脱して苦しい状況にある英国は、米国と一体となって主導的に新たな国際秩序を構築して自国の権益を取り戻したいと考えているのかもしれません。