[バルセロナ 28日 ロイター] - 米IBMは28日、 通信大手の米ベライゾン・コミュニケーションズとスペインのテレフォニカに対し、クラウドプラットフォーム上での第5世代(5G)通信網運営や、人工知能(AI)の利用など新たなサービスを提供すると発表した。

ソフトウエア企業レッドハットの買収で得た技術を活用し、これらの通信会社がネットワークを運営できるクラウドサービスを提供し、顧客に合わせた製品の販売を支援する。今回の提携でIBMは通信2社との既存のパートナーシップを拡充することになる。金銭的な条件は明らかにしていない。

クラウドプラットフォームは、ネットワーク機能を実行するのに物理的な機器の代わりにソフトウエアを使用しており、通信会社にとっては5G通信網構築の迅速化やコスト削減、カスタマイズしたサービスの販売促進につながる。

AI分野ではIBMとテレフォニカは仮想アシスタントを開発。よくある質問への対応や請求書作成といった作業を自動化することで、長い待ち時間などの摩擦要因を取り除くことができるとしている。