[東京 25日 ロイター] - パナソニック<6752.T>は25日、同社が保有していた米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA.O>の全株式を2021年3月末までに売却したことを明らかにした。売却額は約4000億円。

同社では、政策保有株式の見直しは従来から行っているとして、今回も「テスラ社とのパートナーシップに影響を与えるものではなく、引き続き良好な関係を継続していく」とコメントしている。売却資金は成長投資への充当を検討しているという。

同社が25日に関東財務局に提出した有価証券報告書によると、2020年3月末時点で808億9700万円だった保有額は、21年3月末でゼロとなった。テスラ株は20年に急騰していた。

テスラは、パナソニックのEVバッテリーの主要な供給先。パナソニックは2010年に3000万ドルを出資した。当時の発表文によると、1株21.15ドルでテスラ株を取得。米ナスダック市場に上場するテスラ株は24日、3.5%高の679.82で取引を終えている。