米で石油輸送停止 国内では中国軍関与か―サイバー攻撃：時事ドットコム

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• 小原 凡司

  笹川平和財団 上席研究員

  ・2021年06月27日

  米国のコロニアル・パイプラインに対するサイバー攻撃は「ダークサイド」というサイバー犯罪集団によって起こされたと断定されていますが、米国政府の対応は非常に迅速でした。米国政府は、カウンターのサイバー攻撃によって、ダークサイドの資金を巻き上げ、使用していたサーバー等も使用できなくしました。そのため、ダークサイドは活動を停止すると発表しました。米国政府の能力の高さと意思の強さを見せた事象であると言えます。
  こうした米国政府の対応は、民間の犯罪者集団に対しては抑止になるでしょう。しかし、国家が関与するサイバー攻撃に対する抑止になるかどうかは未知数です。サイバー攻撃が経済目的ではなく、また、使用する装備も政府の権限で準備されるからです。