これからのプロダクトは足すことよりも削ることが価値になる デザイン会社 ビートラックス: ブログ
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注目のコメント
これは1ユーザーとして本当にそう思います。
素晴らしい技術力があればこそ、デザインについてもっともっと洗練させてほしいと願っています。
「わび・さび」の国ならできるはずでは、とか考えてしまいますね。多くの機能を組み込んだプロダクトの機能断捨離は以前から言われてきたことですね。
昨今では機能のソフトウェア化や美意識としてのミニマリズムなどで、侘び寂びを体現したようなプロダクトも多くなりましたが、機能以外にも削る要素が有ると思います。その中でも、①データと②コンテンツの2つは重要だと思います。記事で言及している「デジタルサービスで Do less, but better を実現する5つのポイント」でも、①データが有りましたが、データに②のコンテンツを含めているのかは分かりませんでした。
データはあくまでユーザーの使用状況を測定したもので、これらをユーザーに合わせてコンテンツといった単位で対価を得る「デジタル財」に仕立てることが、機能断捨離の帰結として必要不可欠だと思います。
つまりプロダクトから機能を削る段階から、データを取得する段階に続いて、コンテンツとソフトウェア部品による入れ替え可能な機能を付与するところまでデザインしなければプロダクトから稼ぐことは出来ません。
そして入れ替え可能な機能をデジタル財と呼べば、
1限界費用ゼロ
2需要に合わせた課金モデル(定額や従量等)
3支払意思額が最大となる商品バンドリング
4生み出されるデータによるフィードバックループ
といった商品設計が、プロダクトデザインとは別に必要になってくると思います。
元々コンテンツビジネスとして成立していた場合にはイメージしやすいでしょうが、デジタル財はもっと自由にデザインすることも可能で、プロダクトアウトな発想ではこぼれ落ちてしまう機能と価値まで含めることが出来ると考えています。
個人的には、ここでデジタル財と呼んだ対象までデザインすることがDX関連の記事でも必要だと思っていますが、中々お目にかからず。間接ネットワーク効果やプラットフォームのレイヤー構造については言及しているものはたまに見掛けますが。日本の川柳などもそうですが、無駄なものを省き、より訴求したいものに作り上げることが粋だと思います。
本質を捉えたシンプルなプロダクトにこそ、この世のことわりが存在しているのだと思います。
余計なものを省くこと、これがまた難しい。