コロナ予算、30兆円使い残し 消化はGDP比7%
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これ、3か月以上前に公表された日銀の資金循環統計見てる人は大体わかってたと思います。
というのも、2020年に政府は83兆円ほど国債発行して資金調達しましたが、35兆円もの金額が使われずに、主に政府預金として積みあがっています。
つまり、2020年における政府の資金不足は48兆円にとどまっていたということです。現場で手続きをしている感覚では、おそらくそうなんだろうという話が裏付けられる記事です。
コロナ対策では、いろんな補助金・助成金等があるのですが、記事中で消化率が高く記載された一部の手続きを除いて、とにかくハードルが高い。
たいていの場合は、要件が厳しい、多い、複雑、曖昧(定性的)であり、そのうえ個々の金額が十分とはいえないものも多く、企業向け・個人向けとも、使い勝手が悪いのです。
特に、あらゆる補助金・助成金で要件とされる「新型コロナウイルスの影響で…」というもの。V-RESAS(※)で判定できる業種(=比較的古くからある業種)であればいいのですが、そうでない業種や個人にとっては、現在の状況が「新型コロナウイルスの影響」かどうか、判断がつきません。
そんな中でヘタに申請しようものなら、後から返還を求められたり、場合によっては刑事罰を科されたりするのでは?と、良心的な企業・個人であるほど、躊躇してしまいます。
補助金・助成金の制度設計にあたっては、こういった事情も考慮のうえ、もっと簡易あるいは定量的で緩やかな要件を設定していただきたいものです。
そうでないと、「批判をかわすために予算の枠だけは確保したものの、実際は執行するつもりがないのでは?」と思わざるを得ません。
※ https://v-resas.go.jp/補正予算だと財務省主計局の査定が緩くなります。
それは現状だと官邸から⚪︎×省はいくら積め!と指示が飛ぶことがあり、無理くりこじつける(記事だと恐らく脱炭素基金)ことがあるからです。
“いくら積み増しした”アピールして経済対策をやってます!感を出したいのは理解して積み上げるんですけど、残念ながら出先にも予算消化能力があるのと一円から入札を原則とする会計法の規定がある以上時間ばかり経ってしまいます。予算繰越制度に頼るのはいけませんがなんとかして24ヶ月以上使えるようにしないと意味ないかと。
30兆円はこのままだと国庫に返すことになるので、予算使途は知りませんが、ムダと言われても仕方ないです。