バフェット氏、「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」の理事を辞任

（ブルームバーグ）：著名投資家のウォーレン・バフェット氏は「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」の理事を辞任した。財団は設立者のビル・ゲイツ氏とメリンダ氏の離婚によって揺れている。

バフェット氏（90）は23日の発表文で、「私の目標は財団と100％一致している」と強調した。保有するバークシャー・ハサウェイ株の慈善団体への寄付が半分完了したことも明らかにした。

バフェット氏は過去15年で270億ドル（約３兆円）余りの私財をゲイツ財団に寄付した。ビル、メリンダ両氏と並んで財団の３人目の理事を務めていた。財団によると、バフェット氏は寄付金の投資先についての決定には関わっていない。

ビル・ゲイツ氏とは古い友人であるバフェット氏は2006年に、資産の大きな部分をゲイツ財団に寄付することを決めていた。バークシャー株は全て慈善団体に寄付することを表明していたが、直近の41億ドルで半分を達成したことを明らかにした。

「私のこうした発言を最後の言葉だとは思わないでほしい」として、「まだプレーを楽しんでいる。しかし私にとってゲームは延長戦に入っている」とコメントした。

原題：Buffett Exits as Gates Foundation Trustee, Sidestepping Rift (1)（抜粋）

注目のコメント

蛯原健
リブライトパートナーズ代表パートナー
・2021年06月24日
ステイトメント　https://www.berkshirehathaway.com/news/jun2321.pdf　を見ると、「最後の言葉ではないが延長戦に入っている」というのは本件のみの事を指しているのではなく、氏のキャリア全般について言っている。

一言一句、氏らしいいつものペーソスの効いた発言だが、その意味合いを勝手に意訳するなら、まだ現役だが一方で店じまいも近いのであまり騒がしかったりまして晩節を汚しかねない事にかかずらわっているつもりはない、と言っているのではなかろうか。

Netflixでエプスタインのドキュメンタリを少し見たが、なぜゲイツほどの賢人があのような悪魔と少しでも交流をもってしまったのか、凡人には理解しがたく、返す返すも残念である。
林田修一
世界銀行グループ MIGA 西・中央アフリカ代表
・2021年06月24日
組織自体のミッションである貧困などの社会問題の撲滅や働いている方々の志が変わらないのであれば運営には大きなインパクトない事を願いたいです。元々、夫妻の死後50年以内に財団の資産を使い切って活動を終了するという時限もあります。

富豪に中には資産の半分を寄付する「ギビングプレッジ」という運動があり今回のバフェット氏による半分の寄付というのはそれのことでしょう。

https://forbesjapan.com/articles/detail/17297/1/1/1
国光宏尚
Thirdverse、フィナンシェ代表取締役CEO / ファウンダー
・2021年06月24日
2人が離婚するというのはバフェットにとっても寝耳に水だったんだろうな… 財団がこれまで通りに運営されるということはないだろうな

バフェット氏、「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」の理事を辞任。保有するバークシャー・ハサウェイ株の慈善団体への寄付が半分完了したことも明らかにした。