2021/6/22
【マッキンゼー】「パーソナライゼーション2.0」が来る
DXやマーケティングツールの発展は、データの民主化を実現し、マーケ部門はもとより、営業や人事、商品開発など、様々な部門の人がデータを分析するようになった。
一方で、新型コロナウイルスの感染拡大は我々消費者の行動を大きく変えた。
この2つの変化を受け、次世代のマーケティングとして2つの手法が注目されている。
1つはアジャイルマーケティングだ。
ソフトウェア開発の手法を、マーケティングに応用したものだ。不確実性の高い現在、柔軟に軌道修正を行いながらマーケットの変化に素早く適応できるマーケティング手法として注目を集める。
もう1つはパーソナライゼーションだ。
新型コロナウイルスの流行やSDGsへの関心の高まりによって高次化された消費者の欲求に応えるため、企業はパーソナルデータを活用し、カスタマイズされたサービスの提供に力を入れる。
では、我々はこうした新しいマーケティング手法にどう適応するべきか?
マッキンゼーで約30年間、数々の企業のマーケティング戦略を手がける、菅原章シニアパートナーに聞いた。
DXに潜む「3つの課題」
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この連載について
消費者の動向が変わり、DXやAIの進展などにより販売チャネルも多様化、データ活用も最高潮に達し、マーケティングの重要性が増している。だが実のところ、マーケティング部門がまとめたデータや示唆が商品開発に活かされない。営業はマーケティング部門が唱えた施策を無視するといった分断現象は、随所で見られる。今こそ、商品開発や営業、人事など非マーケティング部門の人も、マーケティング思考を身につけるべきなのではないか。企業トップのインタビューや豊富な実例か、識者の意見などから、誰しもが意識すべき本物の顧客思考やデータスキルについて提示する。