[ロンドン 15日 ロイター] - 英競争・市場庁(CMA)は15日、米アップルとグーグルがスマートフォン向け基本ソフト(OS)やアプリストアやウェブブラウザの各分野で優越的地位を乱用して消費者に弊害を及ぼしている可能性について、調査開始を表明した。

そうした市場での両社の寡占状態が競争阻害や消費者からの利益搾取のほか、アプリ開発業者などへの悪影響につながっていないかについて「市場調査」する。

CMAは巨大IT企業の行動抑制やデジタル市場の競争促進を目指す専門部署を内部に立ち上げ中。その間にもアップルとグーグルへのこうした調査はできるだけ早くに始める必要があるとしている。アップルの「アップストア」やグーグルの「プライバシーサンドボックス」に対して実施してきたよりも幅広い調査になるという。

CMA最高責任者のアンドレア・コセッリ氏は「われわれが続けている巨大IT企業の分析では既に懸念すべき傾向が見つかっている。このまま野放しにすれば消費者や企業に被害を及ぼしかねないことが分かっている」と述べた。