(ブルームバーグ): 1日の債券市場で10年物国債は、業者間売買を仲介する日本相互証券で一日を通して取引が成立しなかった。新発10年物としては2020年6月29日以来。前日の米国市場が休場だったことや日本銀行が前日発表した6月の国債買い入れ予定が2カ月連続で据え置きとなったことを背景に、全般的に取引が手控えられた。5年物、20年物、40年物の各新発債も出合いがなかった。

みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリストは、「補正予算の話が秋以降に流れ、きのうの日銀国債買い入れ月間予定もサプライズはなく、材料がない中で動意に乏しい」と指摘。その上で、「日米とも債券相場の材料に乏しく、必要ないから売買しないだけで、何かしないといけないという話でもない」と述べた。

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