[26日 ロイター] - 米ハイテクベンチャーのアライブコーは25日、米アップルが腕時計型端末「アップルウオッチ」で心拍モニター技術の市場を独占しているとして、サンフランシスコ連邦地裁に提訴した。アップルウオッチの基本ソフト(OS)で心拍のアルゴリズムを操作変更し、他社の技術の互換性をなくし、競合他社を締め出したとしている。

アライブコーは心電図記録機能のあるアップルウオッチ用のリストバンド「カーディアバンド」や、心臓の不規則な鼓動をユーザーに警告するアプリ「スマートリズム」の販売業者。同社のアップルウオッチ上の心電図記録機能をアップルがひそかにコピーし、ユーザーにアライブコーとは別の心拍分析アプリを提供していると主張。不公正な競争上の優位を得るために、アライブコーのユーザーを命の危険にさらしているとしている。

アップルは26日時点でコメント要請に応じていない。

アライブコーは昨年12月にテキサス州でアップルを特許侵害で提訴。今年4月には米国際貿易委員会(ITC)にアップルウオッチの輸入禁止を申し立てている。