[ロンドン 25日 ロイター] - ニュージーランド保健省の新型コロナウイルス対策本部の顧問を務めるオタゴ大学のマイケル・ベーカー教授は25日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中に東京五輪・パラリンピックを開催することは正当化されず、「理不尽」で、人命にかかわると警鐘を鳴らした。

ベーカー氏は、五輪開催は「大規模な海外渡航と集会」を伴い、パンデミック中の行動にそぐわないと指摘。「五輪開催によって、人の命が奪われる恐れがある」とし、トレーニングを重ねてきた選手には申し訳ないとしつつも、「現状で五輪を開催する根拠も正当性も存在しない」と強調した。

国内では新型コロナ感染者数が増加しているほか、ワクチンを接種した人は人口の5%程度にすぎない。