国内ワクチン開発や生産体制強化に長期戦略決定へ 政府 協議会
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ほとんど報道されていないが、政府のワクチン開発研究に関する長期戦略案が公表された。この前リークされて報道に出ていたが、かなり包括的な戦略。井上科学技術担当大臣と内閣官房 健康・医療戦略室のもとで取りまとめられていた「ワクチン開発・生産体制強化に関する提言」(案)で、本25日午後の医薬品開発協議会で協議され、公表された。6月初めに閣議決定の予定。
日本は過去にも何度もワクチン開発研究の戦略を発表しつつ、実行がなかなか追いつかなかった。今度こそ前に進んでほしい。
令和3年5月25日
第5回 医薬品開発協議会 資料
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/iyakuhin/dai5/gijisidai.html
【追記】
NHKニュース7のあと日経で報道あり。26日朝刊にも。
2021年5月25日 22:22
有事のワクチン、承認を迅速に 政府協議会が提言
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA041QL0U1A500C2000000/日本のこれまでのワクチン開発状況は、下記の内閣府の資料が詳しいです。
「令和 2 年度新型コロナウイルス感染症等の新興感染症に対する研究開発についての調査」(デロイトトーマツコンサルティング)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/iyakuhin/dai4/sankou7.pdf
他国からの学びとしてあげられているこの2点、重要だと感じました。
「新型コロナ対応にて成果創出に⾄っている⽶英中は何れも「平時の備え」に基
づいて成果が実現されており、平時からの取組みの⼤事さが改めて確認された」
(約27%の中国を筆頭に各国少なくとも医療分野関連研究開発予算の10%以上が感染症に充てられている(⽇本は3.6%))
「⽶英中は緊急時においても我が国よりいち早く研究開発⽴上げや資⾦投下を⾏
い、不透明な状況下でも明確なゴールを掲げ、総⼒を結集して取組んでいる」
私自身、コロナ 以前には、ワクチン開発の重要性をさほど意識もしてきませんでしたし、中国がここまで平時の備えをしていたことも知りませんでした。これからは(というか、これまでも)ワクチン開発力は国力の一つのファクターだということを踏まえ、体制が築かれていくことを望みます。