旭化成、プラスチック資源循環プロジェクト「BLUE Plastics」を日本IBMと開始
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主目的が「消費者の安心感醸成」とのことですが、今現在見込まれている公開情報である「再生プラスチック利用率」と「リサイクルチェーンの情報」で消費者が安心するかというと、そうも感じられません。
消費者の安心感を追求するとなると、「どのような利用用途のプラが再生されて現在の用途となったのか?(複数回リサイクルされた物の場合、全ての世代まで遡って情報を表示)」「どのような添加物が含まれるのか?」というような情報があるとよいのでしょうが、これを全て開示すると逆に再生材を忌避する消費者も出てきそうで、難しいところだと思います(それこそ実証試験が必要かと)。
とはいえ、身近な製品の再生プラの利用率を簡単に調べられると、消費者の興味をひけると思いますし、啓発の意味ではよいのかもしれません。「再生材利用率の高い商品を返却すると、より大きなポイントを得ることができる」といったことに応用し、好循環を生み出すなど、色々と工夫の余地がありそうです。
いずれにせよ、プラスチックに関するリサイクル情報のトレースは、現時点で公的・メジャーなものがないので興味深いです。個人的には、喫緊に必要なのは、再生材利用を検討するメーカーが安心して再生材を選定するためのリサイクル情報トレース化だと思いますが。国内だけで循環するリサイクルには有用かと思います。ただ、そう遠くない将来、グローバルバリューチェーンを巻き込んだケミカルリサイクルがプラスチック業界では台頭するとみており、その場合はこの仕組みは難しくなるかもしれません。