アマゾン、映画会社MGM買収合意を25日にも発表か-関係者
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MGMは随分前から映画業界における典型的な買収ターゲットでした。日本企業ももちろんですが、中国含めて世界中の企業が検討したことがある先だと思います。
映画産業はマネタイズのバリューチェーンが複層化しています。映画、テレビ、DVD、グッズ、ライセンス販売、、、、優良なコンテンツはそれをシリーズ化し、ますますIPの価値を高めていく。
デジタル配信の時代が15年前ぐらいから到来して以来、デジタル配信によるD2Cのチャネルをいかに構築するか。コンテンツ業界の長年の課題であった、ホームランIPへの依存度ゆえの高いボラティリティ。デジタル配信によりストック性を高められるのは、極めて相性が良くデジタル配信での派遣争いが勝負所に切り替わってきました。
そんな中、MGMは買収対象であり続けました。多くの買い手候補にとっては、どうやってデジタル化を推進するかが課題になるわけですが、そこに登場したのがアマゾン。既存のコンテンツを買収してから、デジタル配信を強化するのではなく、先にデジタル配信のD2Cのリーチを構築できてしまう。全く違う戦略が取れるのが今のGAFAのすごいところですね。ベゾズは先日の決算発表の場でこう語った。
「我々の2人の子供がいま10歳、15歳へと育った。プライムビデオとAmazonスタジオだ。前者は1.75億人が有料会員となり年間1.7倍成長している。後者は今年のアカデミー賞で12ノミネートされ、2つ受賞した 」
モノのサプライチェーンにおける世界王者が、データのそれでも天下を取り終え、当然にコンテンツ・エンタメにおいてもそれを目指している。極めて王道なロジックとしても腹落ちしやすい。プラットフォーマーによるコンテンツ、IPの争奪戦が過熱してくる! >アマゾンは90億ドル(約9800億円)近くでMGMを買収する方向で交渉中。