EU非加盟セルビアで仏・独上回るワクチン接種 背景に中国との関係
TBS NEWS
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注目のコメント
このTBSの見方はちょっとオーバーシュートしていないかというのが私の率直な感想です。
セルビアは確かに親中的ですが、それはプラグマティックな外交判断からくるものです。裏を返せば、セルビアは2025年のEU加盟を控えており、別に中国にべったり、というわけでもありません。べったりという表現では、歴史的にロシアとの方が、しっくりきます。
また「一帯一路」の変質にも注目すべきです。すでに中東欧・バルカン諸国の中でも、「17+1」の枠組みから離脱する動きがみられており、中国の支援も、実際はどうだったかはともかく、当初志向した量的なものから質的(ピンポイント)なものに変化しています。
そうした中で、中国としてはEUへの圧力のカードとして、セルビアに対してワクチン外交を仕掛けた。それに対して、セルビアもメリットがあるので、その中国の思惑に相乗りしたというところが、真ではないでしょうか。セルビアでワクチン接種について取材したパリ支局記者からの、興味深いリポートです。現地では、中国のシノファーム製、ファイザー製、ロシアのスプートニクV、そしてアストラゼネカ製と4種類のワクチンから選ぶことができるとのこと。そして、注目すべきは、セルビアの副保健相が「中国は兄弟国であり、中国人は兄弟です」と語る、中国の存在感です。