J&J、1回接種型のコロナワクチンを日本で承認申請
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J&J製のワクチンは、ウイルスベクター型のワクチンで、技術系統としてはアストラゼネカ製ワクチンと同じ区分に入ります。米国で、1回投与での臨床試験を行っており、その臨床結果をもって、1回投与で「緊急使用」の承認を受けています。
日本では、2021年2月に臨床試験を開始しているという報道がありました。J&Jは米国内で2021年6月末までに計1億回分を供給するとの計画がありましたが、先の報道では日本への供給計画が未定とされていたところ、今回のロイターの報道では初めて時期が2022年初頭と明らかにされました。
ウイルスベクター技術(アストラゼネカ製、J&J製)、mRNA技術(ファイザー製、モデルナ製)と「技術系統」毎に区分されていますが、基盤技術が同じであるもの、製造方法や添加されている物質が異なります。各社がお互いに技術供与しているわけでもありません。一般に、有効性は似通ることが多いのですが、副作用(副反応)は、添加物の違いで異なる挙動を示すことがあるため、基本的には別物と考えなくてはならないと思います。
かつて、ワクチンメーカーの化血研(現KMバイオロジクス)が長期にわたり、無許可で製造方法を変え、長期間業務停止処分を受けたことがありました。別の医薬品で由来が異なる生物由来原料を使用した場合、副作用頻度が増えたことももあります。義理の姪がワクチン接種ツアーで渡米して一回で済む J&Jを接種しました。まさかワクチン接種ツアーなるものが出てくるとは笑。
ちなみにJ&Jの有効率は66%でファイザーなどと比べると低いと思われがちですが、試験の時期が異なりファイザーやモデルナは感染低調期、J&Jは感染ピーク時に実施していますので、参考にならないと言われています。
それより重要なことは、一般的に言われる有効率は「感染防止の有効率」ですので、「死亡防止の有効率」はどのワクチンも100%です。なので一番早く打てるワクチンが最もリスクの低いワクチンです。