2021/4/25

【対談】イノベーションは人類を幸福にするか

NewsPicks編集部

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世界的に著名な科学・経済啓蒙家のマット・リドレーと、評論家の山形浩生氏がイノベーションについて語り尽くす特別対談。

前編はリドレーの新著『人類とイノベーション』を土台に、イノベーションの本質を解き明かしながら、どうすればイノベーションを促進できるか、また阻害している要因は何かについて語った。

【新】知の巨人が暴く「イノベーションのウソ」

NewsPicks編集部

2021年04月24日

後編では、今後、どのようなイノベーションが起きるのかを大胆に予測。そしてイノベーションと人類の幸福について、若い読者へのメッセージを込めて語る。

ファクトフルネスと「合理的楽観主義」

山形　リドレーさんは2010年出版の『繁栄』（早川書房）以降、「あらゆるものは今後ますます進化していき、イノベーションによって世界がより良くなっていく」と主張しています。ぼくも同意見です。

こうした主張は、それまであまり人気はありませんでしたが、その後、影響力が増してきているように思います。

コメント

選択しているユーザー

• 瀬戸 恵介

  インフラ点検企業

  ・2021年04月25日

  イノベーションによって経済的な指標が伸びることはあると思いますが、それが幸せに繋がるかについては疑わしいです。
  例えば、日本はずっとGDPは伸びていますが、幸福感という側面から見た場合は、驚くほど変わっていません。
  (参考　https://www.google.com/amp/s/toyokeizai.net/articles/amp/353274%3fpage=3　)
  つまり、イノベーションなんて世間で言われるほど重要なものではなくて、どうでもいいものではないかと。
  
  シンプルに、幸福になるための生き方を深堀りしていきたいですし、周りにもそういう人が増えればいいなと考えています。

注目のコメント

• 遠藤 直紀

  株式会社ビービット 代表取締役

  ・2021年04月26日

  「イノベーション」の目的として、幸福に焦点があたっていない限り、イノベーションが人類を幸福にするかどうかはケースバイケースになりますよね。
  
  例えば、ここ20年で生活を大きく変化させ、大きく経済に貢献しているスマートフォンは時代を象徴するイノベーションです。
  
  幸福の観点では、生活をより便利に快適にしている側面と、例えばみんなで集まって食事する際も使用を続けるといった中毒的な使用によって、現実の人間関係を損なうといった負の側面もあります。
  
  幸福は多義的、多面的ではありますが、これまでの研究から「あたたかい人間関係」が、我々の感じる幸福の大きな割合を占めていることがわかっています。
  
  「あたたかい人間関係」が促進されるイノベーションであれば、人類を幸福にできるはずです。
• 砂田 憲治

  KabuK Style Inc. Founder & CEO

  ・2021年04月25日

  私も楽観主義です。
  でなければ、旅行業で起業して一年目でコロナ禍に直撃し、もうとっくに心折れていたでしょう。
  
  少子化について分析したことはないのですが、私が子どもの頃よりは、明らかに多くの情報にふれ、子どもたちなりに色んな議論しているのを見ると、知能レベルは底上がってるなとは感じ、子どもが少なくなっている効果と指摘されると、そうなのかもしれません。モノの見方次第ですかね。
  
  未来は明るい。
  そう思うと、新しいアイディアも、生きる活力も出てきます。
  今日も張り切っていきましょう！
• 花谷 美枝

  NewsPicks 編集部 記者・編集者

  ・2021年04月25日

  マット・リドレー対談の後編のテーマは、イノベーションと幸福について。人類の生活は、さまざまなイノベーションによって、かつてもより豊かで、安全になってきていると私も思っています。そしてこれからも。
  
  という楽観主義を基本に置いているものの、仕事柄、どうしても悲観的なものの見方をする部分もあり、リドレーさんの指摘は痛いところを突かれた思いです。