中国の石炭火力発電、習主席「30年までに徐々に減らす」
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注目のコメント
タイトル見てびっくりしました。
毎日新聞は中国のこの対応を前向きにとらえるんですね。
重要なのは、今でもゆるっゆるの2030年目標すら引き上げなかったこと。
>30年までに国内の二酸化炭素(CO2)排出量を減少させる「ピークアウト」を実現した上で60年までに排出を「実質ゼロ」にする目標は据え置いた。
中国は2030年を待たずして経済成長がピークに達っするので、「2030年にCO2排出量をピークアウトさせます」は「このまま道なりで行きます」というのと等しいわけです。
それを微動だにさせなかったというのは、すごいメッセージ。
コロナからの景気回復策として、石炭火力発電所の建設認可を相当数出していますので、2026年以降減らしますと言われましてもなー、と思います。
「先進国は途上国とは違う責任があるの高い目標を掲げろ」
(そこに中国の再エネ技術や蓄電池など、売りに行くんだろうな)
「先進国は途上国に資金支援しろ」
(あなたも途上国に支援してくださいよ)
「自国の目標は自国で決める」
(パリ協定は各国の「自主的目標」を求める仕組みなので正しいけれど・・)
温暖化問題の解決には米中二大排出国のコミットが大変重要なので、中国のコミットメントを高めてもらうことに、政治が頑張ってほしい。
でもケリーさんが行ってもダメだったということですものね。これはひどい。中国は昨年末に2030年までにGDP比の温室効果ガス排出量を2005年比で65%以上削減すると公言していました。
https://jp.reuters.com/article/climate-change-un-china-idJPKBN28N0XR
今回の気候変動サミットでは2025年まで石炭火力発電を増やし続けると言っているようなものなので、そこから五年で上記目標を達成するということ。半年前に言ったことなんてもう皆忘れてるっしょ、と言わんばかり。世界中が馬鹿にされている。
米欧ご執心の気候変動より、協定なんて無視して石炭火力でアジアに一帯一路を築き上げた方が遥かに自国のためになる。地球温暖化問題は最終的に世界全体でこの国の尻拭いをすることになっていく。ますますEUのLCA規制強化にはまっていきそう。
次の次の手で詰むことを相手に分からせて、個別交渉させるゲーム理論のような政治プロレス。中国からしたら最後は排出権を買ってチャラにするんだろう。
誰もSustainableなものづくりのグランドデザインを描かないまま、天下りな目標のバックキャスティングを錦の御旗にした、グリーンウォッシュ競争に突入することになりそうですね。
暫く頭冷やさないと2030年の前に人類絶滅するな。