[20日 ロイター] - 米アップルは20日、音声番組を配信する「アップルポッドキャスト」のサブスクリプション(定額課金)サービスを開始すると発表した。

成長著しい音声番組分野で攻勢を強める音楽配信大手のスポティファイに対抗する。

アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)はプレゼンテーションで、有料サービスの利用者は新しいコンテンツにアクセスできるほか、広告なしで番組を聴けるなどの利点があると述べた。月額料金はクリエーターが設定する。

クリエーター向けの新たなプログラムも月額19.99ドルで導入し、サブスクリプションサービスに必要なツールを提供する。

これらの機能は来月から170地域で開始される。

ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、ダン・アイブス氏によると、スポティファイは音楽配信以外の事業拡張に10億ドルを投じているとみられる。

同社は2019年にポッドキャスト関連企業のギムレットとアンカーを約3億4000万ドルで買収。20年にもポッドキャスト向け広告技術を手掛けるメガフォンの買収に2億3500万ドルを投じたと報じられている

また、オバマ元大統領夫人のミシェル・オバマ氏やタレントのキム・カーダシアン氏ら著名人と独占配信契約を結んでいる。