[ウィーン/ワシントン/ドバイ 14日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は14日、イランが中部ナタンズの核施設で濃縮ウランのレベルを60%に引き上げる準備をほぼ完了したと明らかにした。

イランは前日、濃縮レベルを60%に引き上げるとIAEAに通告していた。

一方、米ホワイトハウスのサキ報道官は、ウィーンで先週始まったイラン核合意を巡る当事国の協議を通して、米国はイランと間接的な協議を15日に再開すると明らかにした。

ただ、ブリュッセルを訪問中のブリンケン国務長官は、北大西洋条約機構(NATO)本部で行った記者会見で、「濃縮度60%への引き上げという挑発的な発表を極めて深刻に受け止めている」と表明。一方、イランの最高指導者ハメネイ師は「まず制裁措置が解除される必要がある。解除を確認してから、イランはコミットメントに従う」と述べ、ウィーンで実施されている協議が「消耗的」になってはならないとの考えを示した。

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