2021/4/26

【イモトのWiFi 社長】「1勝19敗」やってみなければ分からない

ライター&編集者
エクスコムグローバルという社名は知らなくても、海外用Wi‐Fiレンタルサービス「イモトのWiFi」や、新型コロナウイルスPCR検査の「にしたんクリニック」なら聞いたことがあるという人は多いかもしれない。同社を25年前に創業したのが、西村誠司社長だ。

コロナ禍で海外旅行客は消え、海外用Wi-Fiレンタル事業は売り上げ98%減。瀕死の状態に陥るも、西村社長は新事業に活路を見いだし、わずか1年足らずでV字回復。存亡の危機を乗り越えた。

優れたマーケティングと経営センスがあれば、どのような環境にあっても成功に導ける。それを体現しているのが、西村社長だ。その不屈の精神はいかに磨かれてきたのか。今につながる西村社長の軌跡をたどる。(全7回)
西村誠司(にしむら・せいじ)/エクスコムグローバル 社長
1970年愛知県生まれ。名古屋市立大学卒業。93年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。95年インターコミュニケーションズ(現エクスコムグローバル)を設立、社長に就任。97年海外用レンタル携帯電話事業をスタート、その後の成長の足がかりに。2012年海外用Wi‐Fiレンタルサービス「イモトのWiFi」ブランドの提供を始める。19年メディカル事業をスタート、「にしたんクリニック」の立ち上げを支援。20年にはわずか数カ月でPCR検査サービスを実現。従業員313人(20年12月末現在)。
INDEX
  • 米国に拠点を移して体感したこと
  • 失敗経験の数々
  • いつもホームランを打つつもり

米国に拠点を移して体感したこと

2010年2月に米国に現地法人を設立し、8月に家族で米国に移住しました。今は日米を往復する生活を送っています。ここ3年ぐらいは、1年の3分の2が日本、残り3分の1を米国で過ごしています。
米国オフィス(サンディエゴ)外観