パナソニック、新興国技術「逆輸入」に本気の訳
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「リバースイノベーション」という用語は、GEのヘルスケア部門の事例(手頃な価格の医療用超音波検査装置)で有名ですね。日本で少し前によく言われていた「ガラパゴス化」の対極にある動きと言えるでしょう。
研究所は先端的な研究開発を行うだけでなく、市場への様々な意味での近接性も重要であるということが言われています。現地で雇用している方々は、研究者として優秀であるというだけでなく、現地の消費者や顧客に近い感覚を持ちうるわけです。
パナソニックは、研究開発機能のグローバル化をかなり早い段階から進めてきたと認識しています。国内市場が縮小していく中で、製品開発を行う際の日本の位置づけは、もう変わり始めていますね。日本国内で外国籍の人を採用し、彼らの持っているポテンシャルを活かして企画開発に繋げようとすると、グローバル人材をマネジメントできる能力、そして「常識/コンフォートゾーン」を超えて事業実現に舵を切れる感性などが求められます。
パナソニックのような大きな企業では残念ながらそのようなマネジメント能力やセンスを日本国内で持ち合わせている人は少数かと。
その意味において、権限移譲がしっかりされた海外の現地法人内で、勢いよく事業開発ができる環境を作り、そこで出てきた良アイデアを日本に持ち込む方が、世界の視点を活かしたイノベーションに近づく一歩なのかと思います。
今後、パナソニックのように、戦略的に海外法人を立ち上げリバースイノベーションを目指す企業が増えたり、日本国内でも親会社とは別の母体で自由闊達に事業開発ができるラボ的法人を作ったりという流れが生まれていくのではないかと注目してみています。どうもいまだに「あえて新興国の技術を使う」という「上から目線」というか「思い上がり」があるような気がしてならない。
単に「パナソニックでは開発出来なかったけど外国製品に日本で売れそうなモノがあったので導入する」というだけのことで、開発国がアメリカだろうが中国だろうがベトナムだろうが関係ないじゃん?
これだからパナソニックはダメなんだと思うよ。