[ワシントン 8日 ロイター] - 米上院銀行委員会のシェロッド・ブラウン委員長が、米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントを巡る巨額損失問題に関連し、クレディ・スイスと野村ホールディングスを含む大手金融機関に説明を求める書簡を送ったことが分かった。

ブラウン委員長(民主党)は米ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーにも書簡を送付。アルケゴスと取引するようになった経緯を説明するよう要請した。

アルケゴスとの取引に関連しクレディ・スイスは47億ドル、野村ホールディングスは20億ドルの損失を被った。ゴールドマンとモルガンSは損失はないとしている。

ブラウン委員長は書簡で「巨額取引と巨額損失が明るみに出たことで、アルケゴスとの関係のほか、いわゆる『ファミリーオフィス』の扱いを巡る疑問が台頭した」とし、個人資産を運用するファミリーオフィスとの取引開始の経緯のほか、融資額の決定方法などついて説明するよう要請した。

書簡が送付された金融機関からコメントは得られていない。