投信の日本株売越額、20年度は過去最大 強まる個人離れ
日本経済新聞
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日経平均株価が30年半ぶりに3万円台を回復するなど、マーケットが好調に推移したことが解約を促したこともあり、「売越額は3兆272億円と遡れる1983年度以降で過去最大」となりました。
個人投資家の日本株離れ、特に若年層は海外株シフトと断定するのは早いように思う。ゆえに市場に魅力をと、東証がSPACを検討するのもどうかと思う。
確かに、日本株式市場に魅力を見出し難いのは事実。この30年の歴史を比較すれば一目瞭然だ。東証再編案もパッとせず、当面のところ明るいニュースは疎遠だろう。
他方で、市場の魅力を下げている要因が投資家にもあることを忘れてはいけない。常に海外市場の影響に振り回され、お得感だけで売買を繰り返しているようでは、市場もなかなか成長しない。外国人投資家から見れば、異国の日本市場は稼ぎの場でしかなく、だからこそ日本人投資家の手で日本の市場を育成しなければならないのだ。
日本企業の革新性の欠如、市場の健全性の欠如、そして投資家の欠如が問題であり、逆に抜本的な改善をはかれるならば、むしろ日本市場のポテンシャルは大きいはずである。
グロースが望みにくい現在の市場・日本企業、割高局面では敬遠されるのも致し方なし。しかし、一旦調整が始まればバリューという選択肢も出てくる。投資家も日本に舞い戻る。その投資妙味を見逃す手はないし、その時までに構造改革をしておきたいと願う。