48億円かけたのに一度も使わず 感染者用に改修の五輪警官宿舎
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一体何が言いたいの （・・? コロナ対策に追加投入された財源は７０兆円にも上ります。陽性者が欧米の数十分の一にとどまって季節性の風邪ほどの死者しか出なかった我が国が、経済活動を大々的に止めて欧米並み、もとい、米国より遥かに悲惨な経済停滞を余儀なくされたのは、一にかかって医療機関が協力せず医療崩壊が懸念されたからでしょう。藁にもすがる思いで五輪警官宿舎を感染者用に改修したのは良く分かる。こうした施設が広範に作られて、医療関係者の協力を得て稼働していたら、これほどの経済停滞は起こさずに済んだかもしれません。
４８億円が無駄になったのは確かでしょう。「軽症者の受け入れ判断は東京都が担っていたが、ホテルを優先的に活用したため宿舎が使用されることはなかった」とのことですが、医療崩壊をことあるごとに喧伝していた東京都は何故こうした施設を使おうとしなかったのか。記事のニュアンスから４８億円の無駄そのものを非難するトーンを感じないでもないですが、医療崩壊の懸念で支出せざるを得なくなった７０兆円と比べれば誤差の範囲と言って良いほどの金額です。時には無駄を覚悟の準備も必要です。問題の本質は、別のところにあるような気がします （・・;ウーン
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これを呑気に無駄遣いと非難する毎日新聞の危機感の無さをむしろ心配します。使われなかったなら感染者がそこまで増えなかったということですから、むしろよかったじゃないですか。これが最初から警官宿舎のままで感染者が増えて収容施設が不足したら毎日新聞は鬼の首でも取ったかのように、準備不足とか宿舎の無駄遣いとか大声で非難するでしょう。「ぼく、非難するのが役目、反省はしない、非難したことで非難されるのはおかしいだろ」では、もう今の時代では通用しません。
もしもに備えて準備してたけど、何も起こらなかったから結果的に使わなかった。有事対応ってそんなもんですよ。
コロナという読めない感染症に備えた結果なので、結果的に無駄になったとはいえ、これは責めるべきでないと思います。年末年始の感染者増加ペースがもう少し続いたら、利用してたかも。
この結果だけ見て「無駄遣いだ」と騒ぎ立てるのが、行政が後手後手に回る要因の一つになってることを、報道機関にも認識して欲しいです。批判を恐れて「絶対確実に必要なもの」にしか手をつけなくなっちゃいますからね。
それより
この対応がこれまで報じられなかったこと（行政の情報開示の問題なのか、報道の姿勢の問題なのかは分かりませんが）や
「重症者病床」が足りないという課題に対応できていない（軽症者対策の施設しか作れなかった）のはなぜか
そっちを取材して行政の対応が適切なのかを報じて欲しいです。NHKが早朝に「独自」として伝えていました。いやはやなんとも。お役所仕事はどうしても機動性に欠けますが、使われないまま、また改修というのは、みっともなく、納税者としてら腹立たしい限りです。緊急措置ですから、多少のオーバーランはしかたないことですが、このチグハグさは、きちんと釈明すべきだと思います。少なくとも都知事の会見でも、国会でも都議会でもいいので、きちん記録に残すべ事案と考えます。
