【直撃】東芝は、投資ファンドに買われるのですか?
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注目のコメント
東芝もCVCも、外交・防衛ラインが重要なことは分かっているだろう(昨日、下記初報で書いた点)。その意味で、そこのサウンディングがどうなっているのかが気になる。
あとは、逆にそれで外資に買われてはいけないという「世論」ができることによって、INCJなり国策ファンドで非上場化させにいく?必要なロジとか無視した単純な妄想シナリオだが、INCJなりが買いに行くには大義が必要だし、価格の正当性なども対抗馬がいるからでてくる(ただ実際の価格が正当かは…)。
https://newspicks.com/news/5745392
『その結果次第では、車谷氏ら東芝の経営者が2021年6月予定の株主総会でさらに追い込まれる可能性もある。つまり、アクティビストと対立する車谷氏にとっては、CVCの買収提案は助け船のような提案』
これはどうだろう?アクティビストの株主提案議案には会社として反対はしていた。でもそもそも株主構成は車谷氏がCEOとなる前にこうなっていて(増資は2017年12月、就任は2018年4月)、経営者としてものすごく難易度が高いということは分かっていたわけで。そのなかで、株主提案に対しての一種保身的なことを動機として非上場化を進めるようなことはないと思う。というのは歴史的に検証されるし、自分の出身元であることなど容易に邪推含めて出てくるわけで。であれば、元々東芝のような一種「面倒な経営」なんてそもそも引き受けない。
それに、たとえCVCによる買収が成立しても、CVCによる経営へのガバナンスはもちろんある。分散した株主の対応も難しいが、プロのPEが求める経営水準はピュアな合理性含めてもちろん極めて厳しいわけで。諸々の政治的な背景を全て度外視して、本件を純粋なバイアウトファンドの買収案件という経済実態にフォーカスして考えた時に、ディールが成立した後に予定される事象は主に以下の2つに大別されると思います。
・CVCが東芝の株式価値を上げるため諸々の手を打つ
・株式価値上昇後CVCが東芝株を売却して利益確定
この点、バイアウトファンドが行う前者の株式価値を上げる打ち手として、一般的にはリストラクチャリングで、
東芝ほどの大所帯となると、インパクトは甚大にならざるを得ないかなと。
後者の株式売却という点では、誰かに株を買ってもらう人が必要なわけですが、
この点、不特定多数の人に買ってもらうのであれば、IPOしてまた今と同じ上場企業に。
特定の少数の人であれば、どこかの企業がMAで買収ということに。
上記の株式価値の向上のためのリストラクチャリングとIPOもしくはMAでの株式の再売却を考えると、今の東芝のサイズを維持することは事実上不可能で、
リストラクチャリングの過程の中でバラバラに解体されて、程よいサイズ感の会社になり、バラバラにされたそれぞれのパーツがそれぞれでIPOしていくかMAされるか、そういうシナリオなんだろうなと。
いずれにせよ今の会社としての東芝は原型を留めないほど跡形もなく消えてしまうかなと思います。
別に悪いことでもなんでもなくて、事業を効率的に行う上での適正なサイズに戻るだけの気がします。英国投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズが東芝に対して買収の提案をしていることが明らかになりました。「ついに東芝が外資に買われる」のかと思えますが、東芝経営陣とアクティビストの対立の背景を知ると、別のストーリーが見えてきます。サッと分かるように情報を整理しました。
さらに、車谷社長にも直撃取材。短い一問一答ですが、前のめり感のある車谷社長の雰囲気が見えてきます。ぜひご覧下さい。