エア・カナダがトランザット買収計画撤回、EU当局の懸念拭えず
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カナダの航空会社は、エアカナダがほぼ一強、これにLCCのウエストジェットが追撃をかけていて、エアトランザットは中長距離のリゾート路線を運航しています。コロナによる影響が大きいのは国内線がないエアトランザットでした。
エアカナダは、2000年に当時のカナディアン航空を吸収合併しましたが、この裏では所属していた航空連合同士の代理戦争がありました。最終的にカナダ政府の判断にゆだねられ、エアカナダ陣営の勝利となった経緯がありましたが、今回はEU委員会がエアカナダの拡大に待ったをかけた形となっています。
エアトランザットの経営逼迫による救済提案であれば、もしかしたら承認されたかもしれませんが、この買収計画自体はコロナ前から計画されていたこともあり、救済というよりはエアカナダによる戦略的買収と受け取られた面が大きかったものと考えられます。