【小島英揮】コミュニティ拡大の上でやるべきこと、避けるべきこと
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小島さんのコミュニティマーケティング論は、これまでの素晴らしい実績をベースにとても地に足がついていらっしゃり、大変勉強になります。
とりわけ勉強になるのが、❶ヒト軸でのコミュニティマーケティングのNG、❷口コミ力を背景にしたインフルエンサーのNG、❸製品知識を武器にしたマウンティングのNG、という3つの罠。わかってしながらやってしまいがちな内容で、コミュニティに関わったことがある人であればうなずく人も多いと思います。
もう一つが、リーダー、フォロワー、ワナビーズ、というコミュニティの構成。最近友人と話していて、世の中のムーブメントを起こすうえで、「共感から賛同へ、賛同から代弁へ、という流れが大事」と教わったのですが、まさにこの賛同者や代弁者としてのフォロワーやリーダーを、先ほどの罠に陥らずにいかに増やしていけるか。ぜひ学んで実践していきたい内容ばかりですねnoteのコミュニティに参加しながら観察しているので、紹介のくだりから、セカンドペンギンの重要性まで、なるほど、と興味深く読みました。
実際、コミュニティ運営で一番難しいと体感したことが、3つNGとして挙げられていて、そこが特に興味深いと思いました。
①関心軸ではなく人軸でメンバーを集めること
特定の人物の魅力などをコミュニティの中心に据えると、
参加者はその人物との関係性の奪い合いになり、
拡大するための外への力ではなく、内向きの力が働いてしまう。
←これ、すごく分かります。属人性にしてはいけない。カリスマ性の強い人要注意。だから次世代のリーダーの重要な資質が「vulnerable」であることなんだと思います。カルト集団みたいになるし、熱狂的な信者が他の信者に嫉妬を覚え、その争いからコミュニティが崩壊というパターン。
②インフルエンサーマーケティングの持ち込み
インフルエンサーマーケティングは大勢のフォロワーを抱える人物の影響力を購入するため、マスマーケティングと変わりません。
瞬間的に拡散力は上がる可能性はあるが、影響力は継続しない。
←これも先日のクリエイターズエコノミーの特集にあったとおり、信用をテコに循環・代謝するコミュニティ活動においては、嘘は厳禁。「数」を信用の指標にしてはいけないところが最難関だと思います。
③マウンティング
知識によるヒエラルキーがコミュニティ内に持ち込まれると、一見さんが入りにくくなり、雰囲気も悪くなりがちです。
とはいえ、知識に富むことは尊重すべきことではあります。
←このフラット感もなかなか難しいです。難しいことを分かりやすく噛み砕いてユーモアを交えてエンターテイメントに昇華させる力がここで必要。いわゆる「ガイド」の存在。
繰り返しになりますが、数ではない評価の指標をつくること。ここが一番難しいです。「価値」を指標にする。本来オフラインの方がやりやすいところを、状況的にオンラインで代替しているうち、私は「紹介」=「リンク」がポイントではないかなと思い始めています。信用をテコにして、株価のように上がったり下がったり。リアル世界では日常的に行われていることなのに、可視化されていなかったため看過されていた世界が見えてくるオンラインの世界。自分実験が面白いです。ものすごく参考になりますし、これはやっている人にしかわからないような話なので、さすがだなぁと思いました。
知らず知らずのうちにしていましたが、コンテクストファーストとか、オフラインファーストとか、株分けとか、言語化してくださると、ああそうだったのかと理解できますし今後も何を進めればいいかがわかりますね。