米ＳＥＣ、アルケゴスのトレーディング巡り調査開始－関係者

（ブルームバーグ）：米証券取引委員会（ＳＥＣ）は、高レバレッジ取引が破綻してウォール街を揺るがしたビル・ファン氏に対する予備的な調査を開始した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

調査が公にされていないことを理由に匿名で話した関係者によると、ファン氏のファミリーオフィス、アルケゴス・キャピタル・マネジメントの投資が裏目に出て巨額のポジション解消が必要になったことを受け、ＳＥＣは民事訴訟を視野に入れた調査を数日前に開始。調査は初期段階で、ＳＥＣ法執行部門のアセットマネジメント担当グループが主導しているという。

市場で大きな混乱が生じた際にＳＥＣが調査に入るのは極めて一般的で、不正行為疑惑の特定などには至らない可能性もある。

ファン氏の広報担当者に電話と電子メールでコメントを求めたが、今のところ返答はない。ＳＥＣの報道官はコメントを控えた。

原題：SEC Opens Probe Into Archegos Trades That Triggered Rout (1)（抜粋）

注目のコメント

冨田有吾
米国カリフォルニア州弁護士（専門：移民法）
・2021年04月01日
GS被害最小限らしいですが、元インサイダー犯罪者のギャンブルに付き合って、最後は逃げて勝てば良いという事であれば、GMEでスクイーズで儲けた個人トレーダーも同じですよね、同じルールでやってるので。まさかGSはまともで個人トレーダーがダメという事はないと思いますが、要するに業界の偉い人たちも個人トレーダーを批判出来るような素晴らしいモラルの高い人間ばかりではないという事が再度発覚したと思います。
小松美香
SyntheticGestalt株式会社 CFO
・2021年04月01日
これの結果がどうであれ、調達コストの高い金融機関のリスク許容度は下がりますよね。

ただ、よく勘違いされてるなと思うのは、ポートフォリオ全体のヘッジのための必要な金額のみの空売りと、ただの空売りってまったく扱いは変わるもので、外資系金融機関にいた身としては一緒くたに語られることが多いのがなんともなーとよく思います。
Terada Kazuhiro
ゆる～いサービス業・暗号通貨不勉強中・スタンドアップコメディ（英語）の修行中
・2021年04月01日
GameStopに続いて市場の信頼を損ねる失態ですね。　ざっくりいうと、証券会社は、保有報告義務を回避するために名義貸しをしていたようなものです。