(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、若手バンカーが1週間に少なくとも1日は休みを確保できるよう一層努力すると表明した。

ソロモンCEOは新人アナリストのグループが燃え尽き症候群の増加について警鐘を鳴らしたことを受け、21日に従業員宛てのボイスメモで、金曜午後9時から日曜午前9時まで若手バンカーの出社を期待すべきでないとするいわゆる「土曜日ルール」の運用を強化すると述べた。また、若手バンカーの新規採用を加速し、活動レベルが最も高い事業部門により多くの従業員を配置換えすることも約束した。

ソロモンCEOはボイスメモで「このリモートワークの世界では、24時間年中無休でつながる必要があると感じるものだ」と指摘。「あなたの同僚もマネジャーも、部門リーダーも全員がそれを認識している。われわれは支援と指針を提供するためにいる。簡単ではないし、われわれは改善するために懸命に取り組んでいる」と語った。ボイスメモはロイター通信が先に伝えた。

同行の新人アナリスト13人は自らを対象にした調査結果から週100時間勤務して心身の健康低下の影響を感じた事例があったとするリポートをマネジャー向けにまとめており、先週ソーシャルメディアで広まっていた。ソロモンCEOはこれらのアナリストが率直に本音を明かしたことを称賛し、「懸念を自由に共有できる職場環境が望ましい。管理職と話す機会を利用することを全員に奨励したい」と述べた。

激務のゴールドマン新人バンカーら、勤務は週80時間を上限にと訴え

原題:Goldman CEO Vows to Better Protect Junior Bankers’ Saturdays Off(抜粋)

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