日生、地銀株250億円を売却へ 40行超に意向通知
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2018年に、「生保はなぜ、大量の地銀株を保有しているのか」というNPさんの記事がありました。
https://newspicks.com/news/3429218/body/
記事内では、大量の株保有の背景には、地銀の窓口などでの保険営業の見返りとして、生保各社は地銀の「安定株主」であり続けてきた、という構図を指摘しています。
今回、その一部を手放す判断をしたということだが、日本生命の「スチュワードシップ活動報告書」には、重要な論点がある投資先とは「対話を通じても投資先企業の取組に改善が期待できない場合、議決権行使における反対や、株式および社債の売却等を検討します」とある。https://www.nissay.co.jp/kaisha/otsutaeshitai/shisan_unyou/ssc/pdf/stewardship_hokoku2020_summary.pdf
つまり、その株を持っている合理的な説明がつくかどうかという判断だと思われる。他の生保も、それぞれのスチュワードシップコードを持っているはずなので、同様の判断があってもおかしくないのかもしれない。
厳しい地銀は、ますます厳しくなるという印象。吉田さんの貼ってくれたNP記事リンクによれば2018年時点で日本生命の保有は2300億あり、恐らくさらに時価では減っているでしょう。純投資と説明してきた地銀株ですが、実質持ち合いか政策保有。
政策保有はバランスシートをプロフィットに変える手法として一周回ってメリットあるケースもあります。ただ、さすがに規模が大きすぎ、本体のバランスシートも棄損するし、スチュアートコードシップも遵守しなければならないし、営業メリットも徐々に落ちてきているはずです。