[ジュネーブ/オスロ 17日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のワクチン安全性諮問委員会は17日、英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンについて、効果がリスクを上回るとし、安全性データを巡る精査は継続しているものの、現時点でワクチン接種を続けるよう提言した。

アストラゼネカ製ワクチン接種後に血栓ができるなどの副作用が疑われる事例が報告される中、欧州では接種を中断する国が相次いでいる。

欧州連合(EU)の医薬品規制当局である欧州医薬品庁(EMA)は16日、アストラゼネカ製ワクチンの「効果は引き続きリスクを上回る」との認識を示した。

EMAによる調査の詳細は18日に発表される見通し。

アストラゼネカ製ワクチンの接種停止しているノルウェーの保健当局者は17日、現段階の情報を踏まえ、同ワクチンが血栓や出血などを引き起こしたと断定することは時期尚早の可能性があるとの見方を示した。

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