[フランクフルト 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が3月12日までの1週間に買い入れた債券は、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)が差し引き140億ユーロ(167億ドル)と、前週の119億ユーロから増加した。

ECBは11日の理事会で、金利の上昇を抑えるため、次の四半期の資産購入をこれまでより「かなり速いペースで実施する」ことを決定しているが、こうした決定以前に買い入れがすでに加速していた可能性もある。

他の買い入れプログラムも含めた購入額は差し引き193億ユーロ。前週は171億ユーロだった。

こうした中、ECBのシュナーベル専務理事は15日、債券の買い入れには種々の技術要因が影響するため、週間の統計を「深読みすべきでない」とけん制した。

営業日数や償還額の変動が資産購入に影響を与えるとし、週間のフローデータでは全体像を捉えることができず、「誤った結論を導きかねない」とツイッターに投稿した。

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