旅行大手HIS、79億円の赤字 持ち株会社制移行を中止
コメント
注目のコメント
いろいろな見方がありますが、通常時であれば、売上の9割が旅行事業であり、そのうち海外旅行が旅行取扱額の8割を占めるエイチアイエスが、この緊急事態宣言を含むこの時期に、売上において80.5%減で踏みとどまったこと自体は、称賛されるべきだと思います。
国内需要取り込みのため、テーマパーク活用に、国内の新商品開発に加え、バーチャル旅行商品により、この厳しい状況下で、低単価でもしっかりと需要として取り込んでいることの証左です。
とりわけバーチャル旅行については、すでに本日現在1132件もあり、実務担当者の企画力とその裏での細かい調整等、見えない尽力があります。
https://www.his-j.com/oe/search/
この辺の変化に対応できる柔軟さが、澤田会長が率いるエイチ・アイ・エスの本質的な強さであり、今後も生き残るための進化が常にできる組織体制の現れだと思います。苦しい中だからこそ変革を怠らないことが、必ず来るコロナ禍明けにおいて、より強い企業を作ることになります。
以前のカンブリア宮殿(https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/cambria/vod/post_209357/)で、HISの澤田さんのコロナ禍での変革への取り組みが紹介されていましたが、ダメージを少しでも減らしつつ、次のステージを切り開こうとされていました。苦しいとは思うものの、これからがとても楽しみです。
相対的にダメージが少ない会社、同様のダメージを受けている会社、双方ともこの期間にどれほどの変革をしたのかが、この先問われてくると思います。本当に有事の時には本質的では無いものは振り落とされるということ。本格的なコングロマリットを目指すところまで明確な戦略が見られない中で持株会社を目指す必要性は本来なかったのでは。