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日銀、当預3層構造の修正検討 長短金利の下げ余地明確化=関係筋

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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    銀行が日銀に預ける当座預金は、マイナスの政策金利が適用される部分とゼロ金利の部分とプラス金利が付与される部分とに分かれます。日銀に預金を預けすぎるとマイナス金利が適用されるので、余剰な資金を抱える銀行は、低い金利でも市場で貸そうと努力します。しかし、それでは銀行が体力を失って、金融仲介機能に悪影響が及びます。それが世上言われる副作用。
    マイナス金利を深掘りすれば銀行の懐がますます痛んで副作用が悪化するわけですが、当座預金の3層構造を見直してプラス金利部分を大きくするなりマイナス金利部分を小さくするなりすれば、副作用を減らすことは可能です。しかし、それではマイナス金利を深掘りしても市中で貸す意欲が減退し、さしたる意味はなさそうです。形の上でマイナス金利を深掘りしたと言えるだけ。
    長期金利(国債金利)経由でも似た構図が起きそうです。政府が財政赤字を顧みずどんどん国債を発行すれば、長期金利に上昇圧力が掛かります。しかし、金利が上がると困る局面なので、日銀は金利の変動幅を拡大することに慎重です。そして金利上昇を防ぐには、日銀が銀行経由で国債を大量に買わなければなりません。とはいえ銀行が日銀に国債を売却すると、代金が日銀に預ける当座預金に振り込まれ、マイナス金利が適用されてしまいます。それでも国債を買おうとするなら、当座預金の3層構造を見直して、プラス金利部分を大きくするなりマイナス金利部分を小さくするなりする必要が出て来ます。国債を日銀に売った銀行は、受け取った資金を日銀に預けてプラス金利が受け取れるので、ここでもさしたる政策効果が出るようには思えません。
    日銀に余分な資金を預けさせないようにしてこそ金利引き下げの意味があるのです。長短金利の引き下げを当座預金の3層構造の見直しと共に語らざるを得ないところに、政策余地が乏しくなった日銀の苦境を感じないでもありません (・・;


注目のコメント

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    フューチャー株式会社 取締役兼フューチャー経済・金融研究所長

    記事そのものはコンファームされたものではないので言及致しませんが、概念的整理としては、マイナス金利政策は、スキームが単純で広範な方が「効く」ことになります。
    例えば、預金金利も含めてマイナス金利になれば、預金者は預金の代わりにリスク資産に投資しようということになり、ポートフォリオ・リバランスが促されることになります。
    (もちろん、そうすべきだという趣旨では全くありません。)
    一方、スキームが複雑化し、マイナス金利を免れ得る主体がいれば、そうした主体は市場でマイナス金利を見つけては裁定ができるので、金利そのものが下がりにくくなります。
    このように、「副作用対策」は、少なくとも理屈の上では、「マイナス金利の理論的な効果」と本質的にコンフリクトを生じる問題です。いずれ、(表面上の内外金利差を大きく見せる効果は別として)「マイナス金利が本当に経済にプラスか否か」という、根本の議論が必要になってくるだろうと感じます。


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    第一生命経済研究所 首席エコノミスト

    それはこの局面で出口感出してしまえば、せっかくの経済対策に水を差しかねませんから。
    ただ一方で、長期金利上昇容認を目論んだ修正も出てくる可能性もありますから、注意が必要でしょう。


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