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プリンシプルなき日本の電力システム改革、今のままでは未来は語れない - 「3.11から10年」の今を生きる

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    国際環境経済研究所 理事・主席研究員

    「プリンシプルのない日本」は白洲次郎による名著のタイトルですが、いま、私が日本の電力システム改革に関わる議論に対して問いたいのはまさに「そこにプリンシプルはあるんか?」ということ。

    震災前に慎重に進めてきた自由化を、震災後に一気に全面自由化したのは、何を目的にしていたのでしょうか?自由化を否定するわけではありません。総括原価方式という形で投資の回収が確保されたスキームでは、やはり組織は緩みます。社会が右肩上がりでどんどん設備を作らなければならない時代ならいざ知らず、停滞期に入った社会においては効率化を促す仕組みを入れることは合理的です。ただ、物事には必ず光と影があります。自由化して市場原理を導入すれば価格が上下して需給のバランスを保つのが基本ですので、影響を受ける消費者も当然出ます。大量に溜められない電気の安定供給を確保するためには、いざという時の設備を維持するコストを負担し、適切な発電所の量を確保することも必要です。自由化によるデメリットの説明も尽くさず、福島事故を起こした東京電力への「罰」として自由化を進めようとしたとすれば、国民の基盤インフラの改革議論としてあまりに浅はかでした。

    システム・オブ・システムズと言われる電力システムは、あちらをいじると、こちらに数年後思ってもみない影響が出ることがあります。いままさにいろいろな影響が頻発していますが、根源を見ず、表層的に関係者にその責任を押し付ける議論も多い。それでは本質的な改善はむしろ遠ざかります。日本のエネルギーの未来を語るにも、電力システムの複雑さを理解し、プリンシプルを持つことが必要だとつくづく思います。


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