2021/3/6

【黒木亮】なぜ世の中に「カラ売り屋」が必要なのか?

NewsPicks 金融ジャーナリスト
不正を行っていたり、過大評価を受けていたりする企業にカラ売り(空売り)を仕掛けて利益を得る「カラ売り屋」。
今年1月には、米国株式市場で経営不振のゲーム販売企業ゲームストップを巡って、個人投資家と米カラ売りファンドのメルビン・キャピタルが激突して話題になった。
掲示板サイトで集まった個人投資家たちが、カラ売りファンドに損をさせるために結託。株価が急上昇し、ゲームストップ株にカラ売りを仕掛けていたメルビンは、多大な損失を被った。
株価や商品などの価格が「下がる」方向にベッドするカラ売りファンドに対しては、なりふり構わず儲けを追求する姿勢に批判的な意見も多い。
彼らは、経済にとって必要な存在なのか。
カラ売り屋を主人公にした小説シリーズを10年以上にわたって書いてきた、元国際金融マンで作家の黒木亮氏に話を聞いた。
INDEX
  • 経済の裏側を読む「カラ売り屋」
  • 「こんな会社」が狙われる
  • カラ売り屋は「悪」なのか
  • メディアは「頼りにならない」
  • 「現場の苦労」を書きたい
  • 次作は、「カラ売り屋vs仮想通貨」

経済の裏側を読む「カラ売り屋」