PayPayの疑似投資「ボーナス運用」、10カ月半で利用者200万人突破
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投資を行えば短期的には利益が出ることもあれば、損が出ることもある。その原資が自ら支払った現金ではなく買い物等に伴って付与されるポイントであれば、損が生じた時も「痛みの感覚」が少ないということが知られている。
その意味で、ポイントを使った「擬似投資」をPayPayだけでなく、楽天やdocomoなどがサービスとして提供しているのは理にかなったこと。
当然彼らは、擬似投資でトレーニングを積んだ「投資家予備軍」を自社グループや提携する証券会社(スマホ証券など)に誘導しようとするだろう。
従来の「まず勉強してリテラシーを上げてもらってから投資をしてもらう」、というやり方だけでは人は動かない、ということは歴史が証明している。
「貯蓄から投資へ」のスローガンや、税制を活用したインセンティブ設計に加えて、こうした「仕掛け」が社会で実験され、人々を良い方向へ誘導するというという場面がこれから増えてくるのではないか?ポイント投資は気軽にできます。これを入り口にちょっとだけ株式投資、そして本格投資の世界へ進む人もいます。
米国では、企業の端株(1/1000)がもらえるサービスもあります。その方が企業に対する興味をもつし、ロイヤルティもアップします。PayPayボーナスが、「おもしろいなぁ」って思うのは、運用商品がS&P500のETFであること。
(S&P500の3倍に連動するETFもある)
証券会社で購入すると、手数料はかなり低く、長期投資の商品であるため、売る側からすれば儲からない商品である。
つまり、S&P500のETFの良さを知る個人投資家が増えれば、証券会社は、儲からなくなる懸念がある。
これはPayPayがLINE Payを飲み込んだように、次は証券会社を飲み込もうとしているようだ。
そこがおもしろいです。