[24日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは24日、第1・四半期(2─4月)について、市場予想を上回る売上高見通しを示した。ゲーム機器やデータセンター向けのグラフィックス用半導体需要が強いと見込む。

同社の株価は時間外取引で一時3%高の597.50ドルを付けた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅時間が増え、パソコンでゲームを遊ぶために使うGPU(画像処理半導体)の需要が好調だった。また、暗号資産(仮想通貨)のマイニング(採掘)をするための半導体需要も増えた。

同社のコレット・クレス最高財務責任者(CFO)は投資家向け電話会議で、世界的な半導体不足により、昨年秋に販売した主力製品のゲーム用半導体の在庫維持が難しくなっていると説明し、第1・四半期も供給がひっ迫するとの見方を示した。

第1・四半期の売上高予想は、53億ドルを中心に上下2%とした。リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の45億1000万ドルを上回った。

同時に発表した第4・四半期(11─1月)決算は、売上高が前年同期の31億1000万ドルから50億ドルに増加。アナリスト予想の48億2000万ドルを上回った。

ゲーム部門の売上高は25億ドルで、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の23億6000万ドルを上回った。

データセンター部門の売上高は19億ドルで、アナリスト予想の18億4000万ドルを上回った。

クレス氏は、マイニングをするための需要が第4・四半期の売上高に1億─3億ドル貢献したとのアナリストの推計に言及。第1・四半期の売上高への貢献は5000万ドル程度になるとの見通しを示した。