(ブルームバーグ): ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は、高級スポーツカーを手掛けるポルシェ部門の上場を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。上場によりポルシェのバリュエーションは向上する可能性があり、VWに多額の現金収入をもたらし得るという。

関係者らによれば、VWはポルシェの新規株式公開(IPO)ないしスピンオフ(分離・独立)した場合のメリットについてアドバイザーらと協議している。関係者らは、情報が非公開だとして匿名を条件に語った。VWは上場での調達資金を買収や技術投資に活用する可能性があるという。

ポルシェの上場は来年になる可能性があるが、具体的な計画はまだ決まっていないと関係者らは説明。ポルシェのIPOを選択した場合、VWは過半数株式を保有し続ける予定だという。

関係者らによれば協議はまだ継続中で、何らかの取引に確実につながるかどうかは分からない。VWの担当者はコメントを控えた。VWによるポルシェ部門の上場検討は、独誌マネジャー・マガツィーンが18日これより先に、複数の関係者の話として報じていた。

原題:VW Is Said to Weigh Listing of Porsche Sports-Car Division (1)(抜粋)

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