[ロンドン 18日 ロイター] - 独自動車大手ダイムラーは18日、2021年は売上高と営業利益が大幅に伸びるとの見通しを示した。また半導体不足により失われた生産は年末までに回復すると予想した。

半導体不足の影響は主に第1・四半期の販売に表れるとの見方を示した。

2020年の決算は暫定値と一致した。主要市場の経済状況は引き続き正常に向かい、新型コロナウイルスによる一段の業績悪化はないと説明した。

オーラ・ケレニウス最高経営責任者(CEO)は業績に関するのオンライン会見で、2021年は全体の販売に占める電気自動車(EV)の割合が前年比2倍になる可能性があると述べた。

2020年はメルセデス・ベンツ部門でプラグインハイブリッド車(PHV)とEVの販売が全体の7.4%となり前年の2%から拡大した。

先月発表した暫定決算では利払い・税引き前利益(EBIT)が66億ユーロ(79億5000万ドル)だった。

<中国の需要が好調>

2020年末時点のフリーキャッシュフロー(調整後)は92億ユーロと前年の27億ユーロから増加した。純流動性も110億ユーロから179億ユーロに増えた。

中国で利益率の高い高級車の販売が好調で、メルセデス・ベンツの販売台数が第4・四半期は22%超増加し、通年では11.7%増の77万台と過去最高を記録した。

2021年の高級車の売り上げは7.5%以上の増加を見込む。中国市場は2─7.5%の伸びになるとしている。

2021年の連結売上高と営業利益は7.5%超増加すると予想した。メルセデス・ベンツと商用車の利益率(調整後)は8─10%とした。