[ワシントン 15日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は15日、1月6日に発生したトランプ前大統領支持者らによる議会議事堂への襲撃事件の「事実と原因」を調査する独立委員会を外部に設立すると、議員宛ての書簡で明らかにした。

2001年9月11日の米同時多発テロを受けて設立された委員会をモデルにするという。

書簡によると、委員会は「議会警察や他の連邦、州、地方の法執行機関の備えと対応に関連した事実と原因」についても調査する。

ペロシ議長は、襲撃事件を受けて議事堂が採るべき警備体制を検証する任務をラッセル・オノレ元陸軍中将に課している。議長は元中将の暫定検証結果を基に、議事堂の警備と職員の安全確保に議会は追加資金を振り向ける必要があると訴えた。

また「(元中将の)検証結果や弾劾裁判を考慮すると、事件がどのように起きたのか、真実を解明しなければならないのは明白だ」と述べた。

5人の死者を出した事件から1カ月以上経過した現在も、議事堂の敷地は5000人以上の州兵が警備に当たり、高さ2メートルを超えるフェンスで囲まれている。州兵は3月半ばまで警備を続ける見通し。

*内容を追加して再送します。